新型コロナウイルスに感染している可能性があるため、PCR検査を受けてきました。
2020年7月千葉県野田市の小張(こばり)総合病院・クリニック。
私はとても元気で症状はありませんでしたが、家族の体調と生活環境を考慮しPCR検査を受けることになりました。
ここでは、私が体験した新型コロナウイルスPCR検査についてまとめます。
お住まいの自治体によって多少の違いはあると思いますが、PCR検査ってどうやるの?どれくらいの費用や時間がかかるの?と疑問に思われる方の参考になれば幸いです。
Contents
新型コロナウイルスPCR検査をする判断:保健所又は病院
お住まいの自治体によって変わってくると思いますが、千葉県野田市の場合は、保健所又は病院の判断でPCR検査をするかどうかが決まります。
PCR検査を受けたいからといって、誰でもいつでもできるわけではありません。
発熱や息苦しさなどがある場合には、まずはお近くの保健所に連絡することをお勧めします。
新型コロナウイルスPCR検査をする基準:勤務地が東京・発熱
我が家の場合:救急では来ないように言われる
我が家では2人の発熱から始まりました。夫と子供です。
土曜、夕方から2人が発熱と倦怠感。
子供は熱が上がる数時間前から腹痛はあったようです。
その日の夜は2人とも38.5℃前後まで上がります。
翌日(日曜)、朝7時頃、救急病院の小張病院へ電話すると
・今病院に来ても救急での対応となるので、詳しい検査はできない
・お薬は1回分しか処方できない
よって、
・翌日の昼間の外来で診てもらってください
・どうしても辛くなったり呼吸が困難になったらまた電話ください
・保健所に電話してもいいです
との説明でした。
我が家の場合:高熱と腹痛
熱はどんどん上がり、最高で39.4℃まで上がりました。
2人とも同じような体温の変動です。
また、腹痛・下痢の症状もあり、これもまた2人で似たような症状。
我が家の場合:外来へ行くと診察を断られる
一日中熱と腹痛で苦しみ、電話で言われたように月曜の朝、小張総合病院(クリニック)へ行きました。
ところが、話は全然違います。
そもそも、熱のある人は病院(クリニック)に入れないというのです!
電話で説明されたことを言うと、受付の女性は丁寧に謝って
・本来は、熱がある人はクリニックにも病院にも入れない
・東京都に勤務して発熱した場合、「発熱外来」で診てもらうことになる
・この場合は保健所に電話した方が良かった
これでは朝から来た意味がありません。
発熱外来は12:00から始まるのですから、あと3時間以上も待たなければいけません!
一旦、自宅へ戻ることにしました
発熱外来でPCR検査:診察と駐車場は特別に場所を確保されている
発熱外来:駐車場内・12:00から受付
発熱外来への案内発熱外来は12:00〜12:15までの受付。
小張総合病院の敷地内の駐車場です。
発熱外来:車の中で待機
小張総合病院の建物の入り口前に立っている係員に上の用紙を見せると、ポールが置かれた駐車スペースに誘導されました。(番号札を持っている人は番号札を見せます)
車が停車したところで、名前を告げます。
<徒歩や自転車で来た人は、病院前に設置されているテントの中で待ちます>
朝、クリニックで受付した段階で予約はされていたので、詳細は伝わっていました。
発熱外来:症状がない私も検査することに
家族の2人が高熱が出て、私自身も東京で勤務しているので、PCR検査をした方がいいのではないかと、看護師さんにその旨を伝えました。
そしてお医者さんの判断の結果、私もPCR検査を受けることになりました
【発熱外来でPCR検査】完全予約制で順番に一人一人受診
発熱外来:来た順番で検査
12:00少し前に到着した私たちは、発熱外来の1番目でした。
発熱外来①②③(夫、子供、私の3人分)と書いてある紙を車のダッシュボードに置かれました。
次々と車が到着し、だいたい20台くらいは駐車していたと思います。
また、徒歩や自転車で来院している人もいるかもしれないので、もう少し多かったかもしれません。
来た順番で、名前や症状の確認が始まりました
発熱外来:まずは血液検査とレントゲン
12:40頃、血液検査とレントゲン撮影が始まりました。
車の中で待機していると、看護師さんが呼びにきれくれてプレハブ小屋へ。
中は、必要最低限のものしか置いていないような印象。換気はよくされていました。
血液検査とレントゲン撮影が済んだら、また車へ。
これを全員がやり、終わったら次の段階へ進みます。
発熱外来:問診とPCR検査
検査は一人一人行います。
血液検査とレントゲン撮影は、子供1人で中に入りましたが、問診とPCR検査は親である私も同行しました。
子供は腹痛と下痢が酷かったので、ベッドに横になりお腹周りを触診されます。
とても痛そうな表情でした。
先ほどの血液検査とレントゲンの結果はもうすでにわかっており、
血液検査では「炎症の数値が高い」
レントゲンは異常なし
の結果でした。
炎症の数値が高いのは、胃腸炎の炎症なのか、コロナの影響なのかは今日は分からないので、胃腸炎を治す薬を処方してもらうことになりました。
次にPCR検査。
椅子があり、その右横に透明なパネルが設置され、パネルを隔ててお医者さんが座っています。
マスクを鼻の下まで下ろすように言われます。
パネルの一部に開けられた穴から、医師が手を出し、細長い綿棒(耳かきの綿棒より3倍くらい長くて細い)を鼻の中に入れます。
インフルエンザの検査をする時と比べて、だいぶ奥まで入れられた感じがしました。
(とても痛かったです!)
口をマスクで覆い、パネルを隔てて医師が検査するのは飛沫感染を予防するためです。
よく考えられたやり方だな、と思いました。
ここまでくるのに、大変なご苦労があったのだと想像できます。
PCR検査の結果は明日夕方〜明後日朝
PCR検査の結果は、翌日夕方から翌々日の朝には分かり、電話で連絡が来ます。
これから、千葉市まで運び調べてもらうのだそうです。
簡単に「検査」といっても、数十分後に結果が出るインフルエンザや溶連菌などの検査と違い、大掛かりなのだと改めて実感しました。
PCR検査は無料でも他の検査費用がかかる
「PCR検査は無料」と市のホームページに載っていました。
確かにPCR検査は無料ですが、他の検査は有料です。

PCR検査、血液検査、レントゲン撮影をした診察明細書

請求書兼領収書
私の場合、症状が何もないのでお薬はありません。
保険が適用されて30%の自己負担で、合計5,260円かかりました。
PCR検査:できる限りの感染予防対策が取られている
お手洗いは使用するたびに除菌
駐車場内に簡易トイレが設置されています。
しかし、自由に使うことはできません。鍵がかかっているからです。
使いたいときに、看護師さんや係の人に言って鍵を開けてもらい、使用後は、その看護師さんから渡されたペーパーで手を拭き、それをビニール袋に入れて縛ります。
使用後のトイレは、看護師さんが丁寧に除菌をします。
換気、ベッドに不織布、携帯品はビニールで包む
検査するプレハブの中では、窓を開け扇風機も回していました。
お腹を触診してもらう際に横になったベッドは不織布で覆われており、おそらく使うたびに交換するのでしょう。
持って行った貴重品は、入り口近くでビニール袋に入れるように言われ、そのビニール袋ごと持ち帰りました。
新型コロナウイルスPCR検査:まとめ
PCR検査:方法
椅子に座った患者の横にある透明な仕切りを隔てて検査する。
患者はマスクで口を覆い、鼻から長くて細い綿棒を奥まで入れる。
PCR検査:費用は無料
PCR検査に関しては無料。
ただし、他の検査に関しては有料。
PCR検査:所要時間
12:00受付で、会計が終わったのは15:40
3時間40分かかりました
PCR検査:結果がわかるまでの時間
検査結果は、翌日の夕方から翌々日の朝に分かります。
電話で連絡がきます
PCR検査:受けた感想
緊急事態宣言が解除されてからと言うもの、外出する人が増えて電車も混み始め、なんとなく緊張感がなくなっているように感じていました。
しかし、医療現場は違います。
病院内にはコロナウイルスを一つも入れない!と言う徹底した管理と緊張感があり、「発熱外来」では尚更です。
感染している可能性が高い人だけが受信するわけですから、医師も看護師も会計の事務員さんも皆さん命がけで、対応をしています。検査を少しでもスムーズに行い、医療従事者が感染することのないようによく工夫されていると感じました。
自分も含めた一人一人がもっと注意して、感染しないことで医療従事者の負担を減らすことが大事だと思いました。
【追記】新型コロナウイルスPCR検査:結果
翌日 7月7日(火)18:50頃、小張総合病院より電話がありました。
検査の結果は『陰性』。
今回、陰性でまずは一安心ではありますが、検査の結果が『陽性』の場合もあり得るのですから、その時は何をどう対処すべきか、あらかじめ想定しておくことが必要だと痛感しました。
お金や書類の管理、食糧などの備蓄、緊急連絡先への連絡手段など、子供を含めた家族が分かるような形でまとめておこうと思います。
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