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フィジーのチョコレート
チョコレートはお土産の定番ですが…
今回おすすめするのは「Fiji Chocolate」です。
なんだ、チョコレートか!とお思いの方もいらっしゃるかと思います。
私も、お土産にチョコレートは定番すぎていつも選ばないのですが、今回ファムツアーでご一緒した方から教えていただきフィジーのチョコレートに関心を持ったので購入してみました。
なぜ関心を持ったのか…
それはフィジーのカカオに結びつきます。
フィジーのカカオ産業
フィジーの国旗

フィジーの国旗は、左上には英国の国旗(ユニオンジャック)
右下には、国章の一部をかたどったエンブレムがあります。
イギリスの象徴である金(黄)のライオンが両手にカカオの実を持ち、
バナナ、サトウキビ、ヤシの木、
「ノアの箱舟」に由来する平和の象徴ハトが描かれています。
私がファムツアーで訪れた場所はビチレブ島の南西部だけですが、バナナ、サトウキビ、ヤシの木はたくさん見ても、カカオは見た覚えがありません。
それなのに国章にカカオが描かれているのはなぜなんだろう?
疑問に思い調べてみると、
フィジーでは、いまよりもっとたくさんのカカオが栽培されていたのだそうです。
イギリス植民地時代に英国から持ち込まれ、広範囲に広がっていたカカオの木ですが、同じく持ち込まれたサトウキビ栽培の方が簡単で量も作れるので、みんなサトウキビに流れてしまい、カカオ栽培はほんの一部の農家だけになったということです。
だから、カカオの木を見ることはなかったんですね。
チョコレートを作り始める
2007年、スウェーデンのショコラティエがフィジーに来て5〜6名の農家にチョコレート作りを教えます。
その中にテビタという男性がいて、後のフィジーチョコレートの共同代表になります。
テビタは、チョコレートを作っても村のお祭りで配るくらいだったそうです。
それまでのフィジーのカカオ産業は、植民地産業として細々と続けられていましたが、日本人の努力により徐々に国内産業に移行していきます。
日本人チョコレート職人のチョコレート工場もできました。
Fiji Chocolate
フィジー人が作ったチョコレートを食べてみました

Fiji Chocolate はフィジー人と日本人が共同経営している100%フィジー産のチョコレートメーカーです。
フィジー人ショコラティエが全て手作業で作るまさに「フィジーの味」
食べてみると、少しバサバサ感がありますが、甘くなくほど良い苦味があり、素朴な味わいです。ワインやウイスキーに合う、大人向けのチョコレートだと思いました。

Fiji Chocolate の特徴
農薬を使っていないカカオのみを使っています。
そして、「カカオバター加えない」ことがポイント。
もともとカカオ自体にも脂分が多く含まれていますが、それだけで作るとパサパサしているので、日本で売られているチョコレートのほとんどは口当たりを柔らかくするためにカカオバターを加えています。
実際食べてみて感じたパサパサは、カカオバターを加えていない証拠ですね。

Bean to Bar
オリジナリティのあるチョコレート
Bean to Bar とは、
文字通り、Bean(カカオ豆)からBar(チョコレートバー)になるまで一貫して手掛けることをいいます。
厳選したカカオ豆の特徴を最大限に生かすため、様々な工夫がされていることが特徴です。
カカオ豆をブレンドする配合や製造工程などに違いがあり、世界中でオリジナリティのあるチョコレート作りがおこなわれております。
最近では、日本国内でもBean to Bar のチョコレートの関心が高まっています。
これからのフィジーのチョコレート
空港で売られているチョコレートは、ほとんどが外国産のものでした。
レジのすぐ近くに山積みになっていたチョコレートはオーストラリア産。
それに比べたらフィジー産のチョコレートは、狭いスペースに置かれ、お目当てのFiji Chocolate はほんの数個しか残っていませんでした。手作りだからどうしても生産出来る数が限られてしまっているのでしょう。
せっかくフィジーに来たのだから、フィジー産のチョコレートを買って帰りたい、と思っている旅行客は多いと思います。
Fiji Chocolate のような、
フィジーのカカオで、フィジー人がフィジーで作るチョコレートが、フィジーの暮らしを少しでも豊かになるように応援したいです。
もしフィジーを訪れた際、または日本でチャンスがあれば、フィジーのチョコを手にとってみてください。お酒を飲める方はワインをお供にどうぞ。
フィジー人の穏やかで優しさが詰まったチョコレートです。
Vinaka Fiji!
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