【カンブリア宮殿】コロナの救世主『社長中村利江さん』の戦略

2020年4月30日(木)【カンブリア宮殿】では、フードデリバリー市場を切り拓いた『出前館』の社長・中村利江さんが登場。

月間の売り上げ2万円、負債は2億8000万円という状態から社長を引き受けた中村利江さんの手腕が見どころでした。

【カンブリア宮殿】『出前館』:日本最大規模のフードデリバリー

出前館:国内最大のデリバリーサイト

出前館は、

日本国内290の拠点で、加盟店は20,000店

利用者数は300万人以上

日本国内最大のデリバリーサイトです。

出前館:飲食店の救世主

新型コロナウイルスの影響で飲食店が不況の真っ只中ですが、それでも売り上げの重要なツールとなっている出前。

「もしこのシステムがなければどうなっていたのか・・と思うと、(出前館は)救世主ですよ」と話す飲食店主もいるほどです。

『出前館』の魅力①:出前でもアツアツのラーメン

出前でもアツアツ:容器メーカーと共同開発した容器を使用

大手メーカーのエフピコと共同開発した容器にスープを入れるので、熱々の状態で食べられます。

スープを入れる容器は発泡スチロール製

発泡スチロール製にしている理由は、気体は個体より熱伝導率が低いため保温性が高くスープが冷めにくいからです。

(例)87℃のスープを入れて出前館の配達用袋に入れ、同じ時間が経過・・・

従来の容器:61℃、新しく開発された容器:71℃

10℃の温度差がありました!

出前でもアツアツ:麺とスープが別々に入っている

スープはその特殊な容器に、麺と具材は別の容器に入っています。

食べる直前に熱々のスープに麺と具材を入れるので、

スープは熱々で、麺はのびることがないので美味しく食べられます。

『出前館』の魅力②:スピーディーで時間通りの配達

インターネットで注文を受けると、

『出前館』のバイク店舗お届け先、を地図上で把握し、より近く時間通りに配達できるバイクに連絡がいくシステム。

また、配達のドライバーがベテランか初心者か、も判断する基準のひとつです。

*配達の接客の研修が義務付けられています

社長・中村利江さん:『出前館』を引き継いだ理由

負債2億8000万円から引き継いだ『出前館』

食のコンサルタントだった中村さん。

出前館の社長の話が来たときの出前館の経営状態は、

月間の売り上げが2万円。

そして負債は2億8000万円でした。

出前はインフラ型・将来の日本に役に立つ

この経営状態の出前館を引き継いだ理由は、

出前は、基盤ができると世の中に欠かせないもの(インフラ)になり、

これは将来の日本の生活の『基盤』としてのビジネスになり得る

と考えたから

社長・中村利江さん:『出前館』と『LINE』資本業務提携

2020年3月27日LINEと資本業務提携し、300億円の出資を受けることが決まりました。

配達拠点を290から500以上に広げるためです

『日本のあらゆる飲食店のメニューが家や会社で食べられるようにしたい。

買い物難民の人にも届けられるようにしたい』(中村さん)

出前を利用してニコニコ笑って食事をしてほしい

『私自身も子育て中の忙しい時に、スーパーへ買い物に行くのがすごく大変だったんですけど、その中でキーってなってふらふらになって作る料理よりも、プロの飲食店さんに作っていただいたのを、みんなでニコニコ笑って食べる方がよっぽど楽しいなと思ったんです。

皆さんにもそういった時間を過ごしてもらいたいです。』

『今、飲食店は売り上げが4〜5割減というお店がでてきています。私たちは、作ることはできませんが、お届けすることでお店の美味しい料理を味わっていただければな、、、と思っています』

【カンブリア宮殿】編集後記:村上龍『中村さんは出前の申し子』

村上龍さんの編集後記より・・・

中村さんは、シックなスーツも出前館のスーツもよく似合った。

出前は、新型コロナウイルスの影響もあり、今は外食での唯一、業績を伸ばしている。

LINEが300億円を出資し、新社長も送り込み、中村さんは会長になるそうですが、

出前館を離れたりしないですよね、と聞くと、

え?どういうこと

という表情になった。

出前館を離れることなど考えていない。

300億円は何に使いますか

という質問には

「システムを整備するなどします」と嬉しそうに答えた。

ウーバーイーツとの闘いも負けはしないだろう。

出前の申し子なのだ

楽に楽しく食事をするツールとしての出前

中村さんが子育て中で忙しかった時に食事作りで大変だったという話は、とてもよく分かります。

子育て中でなくても、仕事が忙しかったり、体が不自由だったり、気分が乗らなかったりする時でも、無理やり辛い思いをしてまで食事を作ることを、やって当たり前、仕方のない事だと思っていました。

でもやはり、作ることが1人の役目だと決めずに、やって当たり前だと思わずに、食事を作るプロに任せれば、時間と労力を省けてきっと笑顔になる人はたくさんいるはずです。

いつも食事を作る役目の主婦がニコニコ笑っていれば、周りの人もニコニコになりますからね。

私は都心に住んではいないので、まだまだデリバリーが利用できるお店は少ないのですが、これからもっともっと拠点を増やして利用しやすくなればいいな、と思います。

もちろん、今コロナウイルス対策で売り上げが落ち込んでいる飲食店さんもニコニコ笑顔になってこれからも美味しい食事を提供してほしいです。

出前館の社長、中村利江さん、ものすごくカッコ良かったです!応援します!

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