フジテレビ「有吉くんの正直さんぽ」でも訪れた大分・別府を紹介します・
別府で観光の中心となるのが「地獄めぐり」です。地獄は7つあり、それぞれに大きな特徴があるので、自然の力の大きさや不思議さに圧倒されることでしょう。
Contents
別府には8つの温泉地があり「別府八湯」という
別府、というと「温泉」をイメージする方が多いと思いますが、正式には「別府八湯(べっぷはっとう)」といいます。
八湯とは文字通り8つの湯。8つの温泉です。

『まっぷる大分別府』より
8つの温泉は、それぞれ立地も泉質も風情も違い、同じ市内にあるとは思えないほどバラエティ豊かです。
1、明礬(みょうばん)温泉・・・硫黄の匂いが特徴。湯の花小屋がある。
2、堀田(ほりた)温泉・・・田園地帯にある湯量が豊富
3、観海寺(かんかいじ)温泉・・・別府湾と市街地を一望できる
4、鉄輪(かんなわ)温泉・・・いたるところから湯けむりが上がる昔からの湯治場
5、柴石(しばせき)温泉・・・平安時代に天皇が湯治した鉄分豊富な温泉
6、亀川(かめがわ)温泉・・・別府海浜砂場で砂湯が楽しめる
7、別府(べっぷ)温泉・・・路地裏の共同浴場のようなレトロな建物がある
8、浜脇(はまわき)温泉・・・1400年以上の歴史がある別府温泉発祥の地
「地獄めぐり」の中心は鉄輪(かんなわ)温泉

〝みゆきの湯〟に掛かっていた鉄輪温泉
別府八湯の中でも、別府観光の中心と言えるのが鉄輪温泉です。
鉄輪温泉は、道端などいたるところから湯けむりが上がり、湯治場風情が漂います。
坂道、小道を歩いて鉄輪温泉の散策もゆったりと楽しめて良いものです。
鉄輪温泉の散策についてはこちらをどうぞ↓
地獄とは?
そもそも、なぜ「地獄めぐり」というのか?
「地獄」とはいったい何なのでしょうか?
地獄とは、100℃前後の噴気や熱泥が噴出している温泉噴気口のことをいい、
この地獄を周遊する観光コースが「地獄めぐり」です。
地獄めぐりは7つの地獄から成ります。
行き方や順番などについてはこちらをどうぞ↓
https://takkyair.com/jigoku-meguri1/
7つの地獄を紹介

①海地獄・・・国指定名勝


*国指定名勝とは、国が文化財保護法に基づいて指定した名勝のこと。趣や景観に優れ国にとって芸術上または鑑賞上価値の高いものが選ばれています。「地獄めぐり」では、海地獄、白池地獄、竜巻地獄、血の池地獄の4つの地獄が指定されています。
透き通るようなコバルトブルーで一見爽やかに見えますが、98℃もある灼熱地獄です。
むせかえるような噴気が立ち込めていて、向こう側がほとんど見えません。
熱を利用して、熱帯性のハスを育てている池があり、毎年夏には日本一の大鬼蓮に乗るイベントが開催されます。
足湯あり♨︎
休憩できるスペースがあるので、地獄を眺めながら玉子とプリンをいただきました。
温泉ゆで玉子(塩付き)・・・海地獄の温泉で7分茹でた玉子。1個100円。5個入り1袋300円。
地獄釜焼プリン・・・まろやかで美味。防腐剤は一切使用していません。300円
ラムネ・・・熱々の温泉玉子と合わせて飲むとより美味しいかも。200円
また、お土産物もあり海地獄ならではのものもあります。他の地獄では販売していないものもあるので、特に海地獄オリジナル商品はここで買うことをおすすめします。

私が買っておけばよかったものの1つが、『えんまんの湯』という入浴剤。海地獄の温泉を粉末にしたもので、コバルトブルーのお風呂が自宅でも楽しめます。5袋入りで550円。
また、入り口出口の近くで販売されている『極楽まんじゅう』(上の写真右下)は小さく変わった形をしたお饅頭です。創業者の「お饅頭はお饅頭でも変わったお饅頭を作りたい」という思いから出来上がりました。
名探偵コナン#851話に登場し、毛利小五郎も大絶賛したお饅頭です。
15個入りで550円。美味しかったですよ。
②鬼石坊主(おにいしぼうず)地獄

粘土質の白っぽい泥が、ボコボコッと気泡が湧いている様子が坊主頭に見えることから名づけられました。
噴出口から聞こえる轟音が、鬼のいびきのように聞こえるので「鬼の高いびき」と呼ばれています。
天平5年(733年)に編集された『豊後風土記』に登場するほど歴史のある地獄です。
日帰り温泉「鬼石の湯」。内風呂や露天風呂があります。入浴料620円
足湯あり♨︎
③かまど地獄


かまど1丁目から6丁目まであり、それぞれ特徴のあるかまどがみられます。
かまどに向かって煙を吹き掛けたりして説明してくれるスタッフがいるので、見るだけよりも楽しめました。
足湯あり 土産売店あり
④鬼山(おにやま)地獄

ワニの楽園です。日本で初めて温泉を利用したワニの飼育を始め、現在では70頭あまりが群れをなしています。はく製や標本を展示するワニの標本館があります。
ワニの餌付けは毎週水曜10時、土日10時と14時 に行われます。
⑤白池(しらいけ)地獄・・・国指定名勝

和風庭園に近い造りの中に青白い地獄があり、落ち着いた雰囲気。
夏には緑色に変わることもあります。
温泉熱を利用した熱帯魚館では、ピラニアやピラルクなど10種類ほどの熱帯魚を観察できます。
⑥血の池地獄・・・国指定名勝

まさに血の池と言えるような真っ赤な地獄。
日本で一番古い天然の地獄。
広さ1,300㎡、深さ30m以上の広大な池は真っ赤で、地獄らしい地獄です。
足湯あり。
レストラン、土産物屋あり。
⑦竜巻地獄・・・国指定名勝

30〜40分おきに上がる間欠泉が見どころ。
約30mの高さまで噴き出す力があるので、安全のために石の屋根で止められています。
地獄温度は7つのうちで最高の105℃
ニュージーランドのロトルアや、アメリカのイエローストーン国立公園にも間欠泉はありますが、この竜巻地獄ほどの短時間で噴き出すところは非常に珍しいです。
一定間隔で吹き出すので待ち時間が予測でき、隣の血の池地獄で土産物を選んだり足湯に浸かったりして時間調整をすると良いでしょう。
この竜巻地獄にもちょっとした土産物やジェラートが買えます。
地獄めぐりは温泉のテーマパーク
大分県の別府市、その中でも鉄輪温泉と柴石温泉のとても狭い範囲にある7つの地獄をめぐる「地獄めぐり」は、温泉のテーマパークみたいだと思いました。
でもこれは、自然にできたもの。
人間が作ったテーマーパークとは全く違うもので、地球のチカラで今も動き続けているものです。
別府が有名な温泉地だとは知っていましたが、まさかここまでの温泉が体験できるとは想像していなかったので、驚きっぱなしの地獄めぐりでした。
別府は、この地獄めぐりが観光のメインとなっていますが、ここでは紹介していない温泉がまだまだたくさんあります。
もっともっと、何回でも足を運んで「別府めぐり」をしてみたいです。
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