温泉でくつろぐお猿さんを見に、北海道へ行ってきました
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【さるの温泉】を見に函館に行こう
さるの温泉は長野・地獄谷野猿公苑だけじゃありません
この寒い時期、多くの観光客が行く場所があります。
それは、長野県山ノ内町の横湯川の渓谷にある地獄谷野猿公苑
野生のニホンザルの生態を間近で観察でき、冬にはたくさんのサルが温泉に入る姿が見られます。
ここはアメリカの雑誌『LIFE』の表紙になって以来、特に外国からの観光客が多く訪れる大人気のさる温泉です。
しかし、さるの温泉はここだけではありません。
北海道の函館にもあるのです。

湯の川温泉【函館市熱帯植物園】でさるの温泉が見られます
さる温泉は、北海道函館市で見られます。
函館市民の憩いの場、湯の川温泉にある函館市熱帯植物園のさる山の池に温泉を入れてさる温泉ができます。
冬季限定なので、北海道の寒い時期にサルが暖をとれるようになっています。
冬季限定ではありますが、12月からなんと5月上旬のゴールデンウィークまでなので、約半年間楽しめます。
また、長野県の地獄谷野猿公苑は、山道を何十分も歩かなければならず、特に雪が降り積もった道は足元が悪いので簡単にはたどり着けない場所にありますが、
ここ函館市熱帯植物園は、アクセスが良いので、ニホンザルが温泉でゆったりのんびり寛ぐ姿を気軽に観られる場所なのでおすすめです。
■函館駅から約7Km
函館市電2系統または5系統『湯の川行き』で35分 『湯の川駅』で下車し徒歩約13分
■函館空港から約3Km
バス96系統『熱帯植物園前』で下車し徒歩約1分
■車は無料の駐車場があります
温泉好きのサルは冬毛が抜けてしまいます
湯の川温泉は塩分があり身体がとても温まります
さる山の様子です

まるで人間がお風呂に入ってるように、ゆったりと気持ちよさそうにしていますね。
1匹でいるサルもいれば、寄り添ったり、お互い毛繕いをしたりしているサルもいます。
この湯の川温泉は、やや茶色で塩分のある温泉なので、しばらく身体がポカポカと暖かく、肌もしっとり潤うのだそうです。
この写真をよくご覧いただくと、毛が抜けているサルが見えると思います。
これは冬毛が抜けただけで、病気ではありません。
温泉に入りすぎると、皮膚が夏が来たと錯覚を起こし冬毛が抜けてしまうのです。
ゴールデンウィークが過ぎて、お湯に入るのをやめると毛が生えてきます。
人間にも風呂好きと風呂嫌いがいるように、このさる山にも温泉好きと温泉嫌いがいるようで、しょっちゅう入ってるサルとほとんど入らないサルがいます。
その違いは、毛の抜け方で見分けられますね。
温泉に入らないサルは、お風呂の周りの日向で寝たり二頭で毛繕いをして、やはりのんびりと過ごしています。

みんなのんびりしているように見えますが、ボスをはじめとした強い者と弱い者がいて時々ケンカもあるので、ある程度の緊張感を持ちながらさる温泉は平和を保っているようです。
函館市熱帯植物園のサル達
本州からやってきたニホンザル
ここ函館市熱帯植物園は、1970年(昭和45年)7月に開園し、来園するお客さんにもっと楽しんでもらおうと翌年の10月にさる山ができました。
このさる山のサルはニホンザルです。
ニホンザルは、日本列島固有のサルで分布は屋久島から下北半島まで。北海道の自然界には存在しないサルです。
1971年、本州からやってきた20頭から飼育を始め、一時期は100頭を超えていた時期もありましたが、増えすぎたので虚勢したり韓国に送ったりして、現在は90頭で最初に来た20頭の子孫たちです。
エサをもらおうとアピールするサル
入園する入り口でサルのエサが買えます。1袋100円です。
このエサをもって、左手にあるサル山に行きましょう。
サルは、お客さんがエサをくれることを知っているので、手を叩いておねだりします。

エサを投げるとナイスキャッチの時もあれば、投げる人が違う方向になげたり受け取り損ねたりした時は、他のサルが素知らぬ顔でエサを食べたり、強いサルが奪ったりするので見ていて飽きることはありません。
いつもエサを横取りされてしまう気の弱いサルには、サービスしてたくさんエサをあげたくなってしまいます。
元気に温泉にダイビングする子ザルもいます。
温泉好きのサル
サルは元々水を嫌う動物です。
しかし、温泉に入ると温かくて気持ちがいいことを知ってからは、手を入れて湯加減をみるほどまでお風呂にこだわり、30℃台ではまだぬるいようで、41〜42℃が好みのようです。
夜は、地下の生活房でひとかたまりになって睡眠をとっています。
体を寄せ合って温めあっているようです。
函館にきたら函館市熱帯植物園に是非お立ち寄りください
さる山温泉の他にも色々楽しめます
私は寒い季節になってから、サルが温泉に入っているテレビ映像を偶然見て〝こういうものを見てみたかった!〟と思い、色々調べてみると、なんと北海道の函館に気軽に見られる場所があることが分かり、今回の北海道旅行に取り入れてみました。
さる温泉は1番の人気スポットですが、熱帯植物園というだけあって、アイスクリームの木やパンの木など珍しい南国の植物をはじめ、300種、3000本の草木やお花があります。
鯉やセキセイインコの小動物もいて、遊具やバッテリーカー、水の広場でも遊べるので、子供から大人まで楽しめるところです。
入園料は一般300円、小中学生は100円!
函館といえば…
函館といえば、函館山からの夜景や五稜郭、イカ刺しなどの新鮮な魚介類やスイーツなどを思い浮かべる方が多いでしょう。
私もそうでした。
しかし、この函館市熱帯植物園は、なかなか見られない貴重なさる温泉が気軽に見られる所です。
函館といえばさる温泉といってもいいくらいの観光地ではないかと思います。
ぜひ一度足をお運びください!
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