2020年8月6日(木)21:00〜21:30 NHK Eテレ【ふるカフェ系 ハルさんの休日】では、東京・板橋にある『板五米店』が紹介されます。
今回は、真田ハルさん(渡部豪太さん)がリモートで入店します。はじめての試みです。
関東大震災や空襲などを乗り越えてきた築100年以上の、日本でも数えるほどしかない珍しい構造の『板五米店』(いたごこめてん)。
その歴史ある建物は、現在、板橋の地域活性化のために地域の人たちが協力して【おにぎり専門店】として生まれ変っています。
ここでは『板五米店』のアクセス・メニュー、テイクアウトのお弁当、そして地域の人たちとの関わりについてまとめました。
お出かけの参考にしていただけたらうれしいです^^
Contents
【ふるカフェ】東京・板橋『板五米店』アクセス・営業時間
場所 | 〒173-0005 東京都板橋区仲宿40 |
アクセス | 板橋区役所前 駅から徒歩約2分 |
TEL | 03-6915-5576 |
営業時間 | 【店内営業】現在、完全予約制 12:00〜15:00の間で前日より予約受付
*一日二組まで 【テイクアウト営業】11:00〜売り切れ次第終了 |
定休日 | なし |
ホームページ | 板五米店ホームページ |
インスタグラム | 板五米店インスタグラム |
*新型コロナウイルス感染拡大の影響により、営業日、定休日が変更になる場合もあります。お出かけの際は、あらかじめご確認お願いします。
『板五米店』メニュー紹介:かまどで炊くごはんが美味しい!
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『板五米店』の特徴は、大きなかまどで炊く美味しいごはんです!
*昼餉セット
おむすび2個+日替わり味噌汁+惣菜2種+ドリンク+ミニデザート付き ¥880
*甘味
現在メニュー更新中
*単品
・加賀棒ほうじ茶 ¥480
・珈琲 ¥480
・りんごジュース ¥480
『板五米店』テイクアウトメニュー・予約方法
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『板五米店』ではお弁当のテイクアウトができます。
鮭と揚げ鯛ちくわのり弁 | 板五米店の王道弁当。釜で炊き上げたお米と定番の具材。
お子様からご年配の方まで人気の定番メニュー(厚切り西京焼きに変更可 ¥890) |
¥690(税込) |
鶏塩麹のり弁 | 国産鶏と自家製の塩麹の相性抜群のり弁。
チキンも豪快でボリュームも満点。男性に人気のメニュー |
¥790(税込) |
牛ハラミのり弁 | 店舗でカットし漬け込んだ牛ハラミと、ポン酢と味噌ベースのソースのスタミナのり弁 | ¥890(税込) |
*テイクアウトは公式LNE@から事前に注文もできます
『板五米店』大正時代に建てられた築100年の米店
『板五米店』は、大正3年(1914年)に建てられました。
名前の由来は、当時の町の名前「板橋町五丁目」にある「米店」から『板五米店』。
米穀の小売をする老舗として、特に江戸時代は栄えていたようです。
100年以上続いたお米屋さんでしたが、店主が亡くなり7年前に閉店。
建物を取り壊す話も出ていたそうです。
しかし、遺族の理解を得られ、商店街が中心となって保存活動が進められました。
『板五米店』クラウドファンディングによって再生
築100年以上の『板五米店』。
長い歴史があり、文化財としての価値が高いこの建物を存続させ、そして地域の活性化につなげたいという運動が起こります。
発起人となったtのは、永瀬賢三さん。
『板五米店』のある仲宿商店街とタッグを組む形で、リニューアルしました。
リニューアルにあたって、、、
2019年 クラウドファンディングを立ち上げます。
結果、
2019年11月22日から12月31日までで
支援者数 334人
合計金額 3,713,000円
令和元年、カフェオープン!
『板五米店』を再生させた永瀬賢三さんプロフィール
『板五米店』を再生させた立役者の永瀬賢三さん:
板橋で生まれ、板橋育つ。
2020年、板橋3丁目食堂開店
2019年、おとなりスタンド&ワークス(カフェ&子ワーキングスペース) 開店、
株式會社向こう三軒両隣として家守型まちづくり会社を設立。
板橋の良さを守りつつ新しいものを作りたい思いで活動中。
江戸時代には重要で賑わっていた板橋宿
『板五米店』は、板橋区の仲宿商店街の入り口近くにあります。
この辺りは板橋宿という大変重要な宿場町でした。
江戸時代、「江戸四宿」という四つの宿場町があり、そのうちの一つが板橋宿です。
板橋宿は、日本橋から中山道を2里(約10km) の地点にあり大変賑わっていました。
・日本橋から東海道を2里(約8km)に品川宿
・日本橋から奥州道を2里8町(約9km)に千住宿
・日本橋から甲州道を2里(約8km)に内藤新宿
『板五米店』板橋区有形文化財に登録
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2020年板五米店が板橋区の有形文化財に登録されました。
『板五米店』の目的:町の自然な日常を継承していくこと
クラウドファンディングにより存続が決まり、有形文化財に指定された板五米店。
多くの人が集まり、多くのメディアに注目されていますが、
永瀬さんが考える『板五米店』の目的は “まちの自然な日常を継承していくこと”
歴史的建造物として保存するのではなく
「おにぎり」を食べたり買ったりすることで地元住民の交流が生まれ、
同時に歴史的展示品も見てふれられる設計になっています。
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【ふるカフェ】番組で出てきた建築用語
*袖壁(そでかべ)・・・建物から外に張り出した壁。隣同士が近い町家で防火対策のため作られる(しかも板五米店の袖壁はレンガ製!)
*イギリス積み・・・長い面の段と短い面の段を交互に積む工法。鉄道の高架などに採用された(東京〜新橋間の高架がイギリス積み)
*差鴨居(さしがもい)・・・建物を支える梁(はり)の役割を兼ねる大きな鴨居
*引張鉄筋(ひっぱりてっきん)・・・袖壁が外に倒れないように建物の内部に鉄筋を入れた(明治17年の板橋の大火で町の大半が焼失したため、災害に強い建物にしたかった)
この建物の持ち主は、軍馬の飼料で財を成し、防火性に優れたレンガの建物を建てました。レンガの両壁は、十分な構造対策で揺れにも強く、建物を建てたわずか9年後に起きた関東大震災や空襲にもびくともしなかった。 全国的にも珍しいこのレンガ壁の建物を、令和2年2月、板橋区の有形文化財に登録。商店街のシンボルとなった。
【ふるカフェ】おむすびの作り方
①米(15合)がとぎ汁を吸わないように素早くとぐ(2回とぐ)
②優しくといで15分浸水したら、昆布、米油、あら塩を入れる
③羽釜で強火10分、手早く混ぜて弱火で10分 最後に火を止めて10分蒸らす
④あら熱をとってから握るのがポイント!冷めた後もモチっとした食感が楽しめる!
【ふるカフェ】大切に守られてきたカフェ『板五米店』
『板五米店』は、レンガの袖壁や引張鉄筋を使った丈夫な建物でしたね。
災害に耐えられるように設計されたおかげで、地震や空襲にあっても崩れ落ちずに100年以上も立ち続け、今は永瀬さんを中心とした商店街の人たちに守られている、まさに「大切に守られてきたカフェ」。
また、米店だったことから、おにぎりを販売している永瀬さんご夫妻は「守りたい」気持ちの表れだとも思いました。
地元の人たちが「板五米店」に気軽に立ち寄り、年代を超えた交流ができる場所になるといいですね。
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